モナコのグランプリは世界の3大レースの一つと言われるほど注目されるグランプリですが、開催地モナコはなんと世界で2番目に小さな国土です。そのため、1週3.34Kmを約78週するという、世界でまれにみるレースが開催されます。また、海岸の丘陵地帯にできた市街地がコースになっているので、どこも曲がりくねった狭いコースで、険しい上り坂に下り坂、そしてコーナー多数なので、追い越しは至難の業です。コース前半は、追い抜きポイントと言われていますが、上り坂なので、スリリングなスタートとなります。次のカジノコーナーと呼ばれるあたりは、鋭いコーナーの走行が注目されます。そして、有名なフェアモントヘアピンに突入します。このようにどの地点もそこでしか見られない技があり、目を離せないのがモナコのグランプリです。
事前準備が楽しいモナコのグランプリ
海外で開催されるグランプリを観戦する方法としては、旅行会社を通して申し込むのが簡単ですが、モナコのグランプリ観戦は、事前の下調べが必要です。なぜなら、2.02平方キロメートルの国面積に、およそ20万もの観戦客が殺到するので、モナコでの宿泊予約は、10年先まで埋まっているのが実情です。そのため、宿泊先はモナコに接しているフランスで探すのが一般的です。大手の旅行会社ではフランスの観光とモナコのグランプリ観戦がセットになったツアーが用意されていますが、とにかくグランプリ観戦に集中したいという場合は、個人で手配するのが手っ取り早い方法です。グランプリの観戦チケットはインターネットでも購入窓口が見つけられるので、どの観戦席のチケットを購入するか、見どころを比較して選ぶとより楽しめます。
どのポイントも魅力満載のモナコのグランプリ
モナコのグランプリでは、海辺の市街地の中を走るので、コース沿いのレストランやホテル、アパートのテラス、船上等から観戦するVIPチケットも販売されています。購入しやすいのはコース沿いの観戦席で、曜日やポイントによって料金は異なってきます。モナコのグランプリコースは、どのポイントも、急こう配だったり、急カーブだったりと平坦な所はないので、目を見張るものになります。ただ、どのポイントも観客で埋め尽くされるので、自由席よりもモニターの見える指定席で観戦するのがおすすめです。モナコへは、飛行機の発着するフランスのニースから入ると電車25分で到着します。モナコのモンテカルロ駅には、チケットごとに出口が案内されていますので、個人でモナコに入ってもスムーズに移動することができます。